怖い話②

霊感のある人っていますよね。

どこかの記事で霊感、いわゆるお化けが見える人は病気だ。というものを見ました。

普通の人に、見えないものが見えている、精神病だ。という医者の意見でした。

確かに。

ですが、全く普通にしか見えない人が、普通じゃない行動をとる。

そんな普通じゃない話が1つあります。

 

あれは、少々肌寒い夏が来る手前くらいの季節だったと記憶しております。

当時、賃貸仲介大手のA社で営業をしていた頃のお話です。

20代後半か30代前半くらいの夫婦が来店されました。

奥様は明るく可愛い系、旦那さんは、おっとりした優しい感じの方と記憶しています。

オーダーは戸建て、予算は8万円程度だったと記憶しています。

うーん、この予算だと中々厳しいな、、、、、ボロボロな青い屋根のむかーしの家くらいしかヒットがありません。

そんな中でも、よさげな家が。おっ?これならいいんじゃないか?

資料を持参したところ、お客の反応もなかなか。

『せっかくなんで、比べれるように、他の物件も一緒に見てみましょう。』

市内全域を調べ、3件ほぼ物件が出てきました。

そんなこんなでお店を出発し、他愛のない世間話で社内は盛り上がりつつも

1件目

外観はまさに古い家。青い屋根に漆喰の外壁。

本当に貸す気あんの?くらいの物件。

お客様の反応はイマイチ。そりゃそうだ。そもそもこれを決めるなんて思っちゃいない。

この物件はおとりだ。

他の物件が良く見えるように見せているだけで、本命はこいつじゃない。

では次の物件にいきましょう!

お客さんも車内で、あんな感じならあーだこーだと夫婦で相談中

 

2件目

先ほどよりマシな程度。外壁がサイディングに変わり、屋根は黒い。

他はそんなに変わりのない、2階には当時いたであろう子供たちの遊んで後がわかる。

シールが貼ってあったり、謎の納戸があったり。

まぁお客さんとは中で、ワイワイと話ながら、次の物件へと促す。

次が一番反応が良かった物件であり、予算をちょっとオーバーしているものの、

見てきた物件の中では、至って普通の戸建てだ。

この雰囲気はいけると思いつつも、次の本命へと向かった。

3件目

こちらでございます。

現地は、3階建て。

1階は車庫になっており、外階段から2階の玄関へいける、3階建ての戸建てだ。

車を止めたときに、奥さんから、ここはいいです。との言葉が。

……?

どういうことでしょう?

旦那さんも元気なく、ここはやめましょう。との言葉が。

いやいやいや。こちとら仕事である。

お客さんに決めて貰って契約をもらって、なんぼの世界。

ましてや、3件目、時間も使っており、タダ働きなんて御免である。

せっかくなんで見てみましょうよ。

さっきまでの元気は二人から無くなっていたが、言ってる意味が全く分からず

強く促す。

一番気に入ってもらっていた物件ですし、せっかくここまで来て内覧しないというのは、、、

そこで旦那さんが

わかりました。。。との言葉。

よし!じゃあ行きましょう!

 

そのあと、私は不思議な体験をする。

 

旦那さんは確実に、ここに来たのは初めてある。

住所、外観、間取り、すべては先に資料を渡してある。

嫌であれば、最初から断っていたはずだ。この物件を、むしろ気に入ってたくらいだ。

この夫婦とは来客からすでに3時間近く一緒にいる。

自分で言うのも何だが、副店長となるまで述べ数百人を接客してきた。

このお客さんは、普通の客で、一切変な感じはしなかった。

 

旦那さんは、車から出た後すぐに、2階にあがる外階段の1階部にあった、表札の前に立ち。

その表札を外したのである。

そもそも表札を外す行動に唖然としたし、コンクリート塀に埋められた表札が外れることにもビックリした。

しかし、それ以上に驚いたのは、お札である。

お札?それも尋常な量じゃない。どうやって表札の裏にこんなに入れることが出来るんだと思うような量だった。

枚数でいえば数十枚、表札の裏にどれほどのスペースがあったのか、今では分からないが、表札の裏にこんなに入れる

何かが、ここの元住人にはあったのだろう。

旦那さんは、苦笑いをしながら

ね?

っと言葉少なに語り、落ちたお札を集め、表札を元に戻し、車へと戻った。

一体なんなんだ。と思いながら、運転席に戻った私は、事の詳細を聞いた。

 

何故あそこにお札があることが分かったんですか?

最初は奥さんが、その後に旦那さんが言い始めた、互いに打合せなんてしていない。

 

見えるんですよ。私たち。

自称見える人には、過去数度あったことがある。

どこどこに何々が、あそこの物件はこんな霊が居て、、、、etc

目立ちたいのか、不思議ちゃんアピールなのか、過去数度そんな客が居たことがあった。

これは見えるなんてレベルじゃない。お札を見たときには背筋が凍った。

 

とりあえず、車を出した、この物件から一刻も早く離れたかったからである。

単純に普通の物件じゃない。マジで。呪怨の家みたいなものである。

 

少し家から離れたところで、奥さんが話始めた。

車で現地に到着する少し前から、嫌な予感がしていたようで、それは近づくほどに強くなっていた。

現地に着いた瞬間、これは不味いと家から目を背けたとのことだった。

玄関フードの中に、女性がおり、こちらに向かって手招きをしていたのこと。

あの物件に入ったら、大変なことになっていたと思いますとの話だった。

 

店舗に帰った後、早々に切り上げ、また次回とのことで帰っていただいた。

世の中には、見える人が実在するということを学んだ日であり

一体、あの家に入っていたら、どうなっていたんだろうか。

 

次の怖い話は、私が実際に体験した一番怖い話。

長編になるため、2回か3回に分かれるかもです。

ではまた。

 

 

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