25歳~31歳までの間で、不動産会社を4社ほど経験した私が語るリアルな事情。
賃貸仲介
私がいた頃は
〇〇社に労基はいったってよ!あいつら強制休みで稼働時間短くなるから、エリア削り取ってやれ!
的な、戦国時代さながらでした。
休みなんてなく、週1回休めれば良い方で、繁忙期は普通に休めない『月』も多かったです。
繁忙期中は、『俺、今日で24日目(笑)』なんて労働日数を自慢するのが、ステータスでしたね。
怖いのが意外と慣れてしまえば、大して苦痛を感じず、3週間超えると体が慣れるのか疲れが無くなります。
また周りも同じ環境なため、疎外感や違和感もなく。なんで俺だけ!とならないところがミソですね。
部活動をやってた方なら分かると思いますが、
授業終わって部活、土日も部活、春夏冬休みも部活、なんなら毎日部活。
大変だし、休みたいし、苦痛だけど、周りに同じ仲間がいるから、一緒に頑張れる。
賃貸仲介は、そんな部活動なノリでやってる感じですね。
そうやって出来上がるんです、社畜が。
給料は今までの会社のなかで一番少なかったですね、基本給13万円で、車手当や資格手当(宅建)があったんですが
手取りは20万円くらいでしたね。副店長になった時も、20万円代でしたね。
離職率も高かったですね、当時の会社は従業員100名くらいで、店舗が15店舗くらいあったと思います
毎月だれかが辞めて、誰かが補充されていた気がしますね。
常に募集がかかっている会社があれば、上記のとおり部活動ノリの会社だと思います。
不動産会社、特に賃貸仲介店舗には、変わった人も多いです。むしろこの業界全体的に多いですね。
この業界で生きていくなら、賃貸仲介は必ず経験すべき必須の業務です。
賃貸仲介はこの業界の第一歩、ここで挫折する人は、この業界は向いてないので、他業界へどうぞ。
理由は下記。
1.人慣れする
3年くらいやると述べ数百~の人を対応します。最初はガチガチで汗ダクダクだったのが全く緊張しなくなります。
私はそうでした。
私は接客業をしてから、不動産業界へ入りましたが、正直最初は緊張しまくりでした。
客層も様々。
私が接客した特殊な業種の方ですと、議員、プロ野球選手・監督、芸能人、反社etc…..
っとまぁ、ありとあらゆる人種と会えます。
犯罪者予備軍または犯罪者も時に接客することもあります。
まぁ一つの経験ですね。
2.クレーム慣れする
クレームは必ずあります。
部屋が思っていたより狭い、駐車場が止めづらい、聞いてたのと違う、言ったことがやられてない。etc…
正直ミスは誰もがします。神のような客はいますが、我々にとって神のような客は、こちらにとって都合の良い客。
多くの客は、そうではありません。
理不尽な、失敗からの、上司から、客から、オーナーから、まぁたくさん来ます。
ある程度やってると、シックスセンスというスキルが身につきます。
まぁ、結局なにかが起こるんで、そのシックスセンスは全く意味をなさないですけどねw
3.営業力が身につく
営業力とは何か、私は自分自身を騙す力と考えています。
自分に暗示をかけるイメージです。人は嘘をつくと、仕草や表情に出ます。絶対出ます。
よって自身をまず暗示をかけ自身を騙します。これは良いものだ、これは良いものだ、おススメだ。
自分を騙すことも出来ない人は営業失格です。自分すら落とせないのに客を落とすことは出来ません。
逆に自分を騙せれば、あとは簡単です。オススメの商品を、お客様へ提案するだけです。
だって本当におススメなんですもん、説得力が変わってきますよ。
営業力とは相手に訴えかけるものではなく、自身へ訴え、自身の思考を変えるものです。
上記3つがあるだけで、だいたいどこでも働けます。(不動産業界以外でも)
不動産の知識なんてものは、グーグルで調べれば簡単に出てきます。
宅建は持っていた方が良いかどうか気になる方が多いと思いますが、宅建は早いうちから持っていた方が良いです。
働きながら取ることも出来ますが、相当大変ですよ。
私は業界に入る前に取得してました。
ちなみに宅建の資格を持ってても実戦を経験していない宅建士は全く役に立ちません。
この業界は、実務経験がものを言います。できる限り若いうちから参入するべきだと思います。
とは言っても、私の知り合いで60歳の定年迎えてから不動産業を始めた方もいます。
ダメとは言いませんが、大きな取引をやることは出来ないでしょう。
経験が無いことが相手に悟られると、大きな仕事は頼まれません。
1億円くらいなら、ワンチャンあるかもですが、2.3億あたりから幅広い知識が必要になるケースが多いのです。
その幅広い知識を得るためにも、賃貸仲介の経験は必要不可欠です。ただグダグダと10年やる必要も無いです。
私は3年程度で実績と経験と評価を得たので、卒業しスキルアップのため転職しました。
他の領域のお話はまた今度。